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月刊自由民主 「論壇」  【金美齢の提言】  2003.12月号

「曽野綾子さんと呵呵大笑した日」

 先月は「朝まで生テレビ」に出た話を書いたが、そのときのテーマである「愛国心」についてもう少し語りたい。

日本では戦後この方、この言葉にはひたすらマイナスのイメージが付与され、
これを敢えて言うのは「右翼」か「軍国主義者」かということになって、揶揄と冷笑の対象とされるのがおちである。

その意味で、日教組などの“戦後教育”は大変な成功を収めたと言えよう。

現に「朝ナマ」のときの出演者の一人も、シェイクスピアからの引用と称して(正しくはS・ジョンソン)、
「愛国心とはならず者の最後の逃げ場である」とのお誂え向きの警句を早速持ち出して、鼻先で嗤ってみせたものである。

確かに、よからぬ企みの逃げ口上に「愛国心」が利用されたような事例は古今東西少なくなかろう。
その点を突いたジョンソンの言葉はまことに辛辣かつ痛快で、これが「警句」としてしばしば引用される所以であろう。
しかし、この文学的表現を面白がるあまり、これを以って「愛国心」の一般的定義であると論断するのは軽佻浮薄の謗りを免れ得まい。

なぜならば、世界人類の歴史の中で、「ならず者」などとは比べ物にならぬほど多数の善良な人々が、
愛する家族(うから)・同胞(はらから)を護り郷土(くに)を救うために、
自らの尊い命を投げうった事実が、日本の場合を含めて無数にあるからである。

この厳粛な事実を前に、ただこれを茶化して済ませようとするシニックな感覚はやはり健康だとは思えない。
思うに、「愛国心」などと大上段に振りかざした大仰な物言いをしているが、
その本質はだれにでもある「身びいき」の気持と大して違いはあるまい。

だれでも自分の子どものほうが隣家の子どもよりかわいい。

小学校の運動会では前を走る子を抜いてほしいと願い、中学のクラスではわが子の偏差値ばかりが気になる。

別に人様の子どもはかわいくないという訳ではないのだが、
どんな綺麗事を言ってみても、この単純な身びいきの気持は超えられない。

こうした個々のあいだでの肉親愛が、日常の喜怒哀楽を共にする家族・家庭全体への愛情へと拡がるのはきわめて自然である。

やがてそれは、自分たちの毎日の命の営みを支える生活環境・地域社会への親しみへと容易に拡大していく、
自分が生まれ育った村や町が理屈抜きで好ましく感じられ、
故郷の山や川は何やら特別の、訳もなく懐かしい存在となっていく。

初めて字を覚えた学校、一緒に遊んだ幼馴染み、踊り興じたお祭りの日の賑わい、
優しかった市場のおばさん、そしてあの初恋の人・・。
一つ一つの思い出が、やがて年を経るにしたがって、
「郷土愛」とも言うべき一つの素朴な、しかし揺るぎなき感情に包摂されていくのだ。

そしてある日、人々の生活を脅かす非常の事態に際会したとき、
永年静かに推積されてきた郷土愛が熱く燃える愛国心へと昇華するのは少しも不思議ではない。

愛するものを護りたいとする人間の本能的感情の発露である。

「愛国心」とはそれ以上でもそれ以下でもない。
不当に貶められてはならないし、法外に誇張されるべきでもない。

日本では、「愛国心」は永年不当に貶められてきた口だが、「私には愛国心などない」と胸を張って言う人がときどきいる。
カッコいいつもりのポーズならともかく、本気で言っているのなら、そういう人とはあまり付き合いたいとは思わない。
「愛情本能」を司る脳組織のどこかに欠陥があると思われるからである。

少し前の話だが、土曜日朝の日テレの番組「ウェーク・アップ」で、何らかの議論の遣り取りの際、
出演者の一人が福島瑞穂氏に「貴女ケッコウ愛国者じゃないですか」と茶々を入れたところ、
彼女はあわてて手を振って「そんなことはない」と強く否定した。

本来なら福島氏は、「もちろんよ。貴方いまごろ気が付いたの?」と応じるべきだったのではあるまいか。
もし社民党が体制に反対するあまり、自国や同胞への愛情まで否定するのであれば、
それは古諺のいう「産湯と一緒に赤子も流す」の譬えと同じ愚行である。

同党が北朝鮮拉致問題への対応に失敗したことも、根本はこのあたりにありそうだ。

先日の衆院選で珍奇な光景に接して目を見張った。
テレビで菅直人氏が開口一番「私は日本が好きです」とやったのだ。
一党の党首が国政を論じるのに、こんな言わずもがなの前置きが必要だとは、日本もまだまだ「普通の国」ではないようである。




敬愛する金美齢先生

尚、この【金美齢の提言の掲載は、
「台湾の声」編集長 林建良(りんけんりょう)先生より、
「台湾の声の配信なら、ご自由に掲載してくださいとの承諾を得ました。(謝謝)

【略歴】 林 建良 一九五八年、台湾台中市で生まれる。
八七年、日本交流協会奨学生として来日。
東京大学医学部博士課程修了。
メールマガジン「台湾の声」編集長。
台湾独立建国聯盟日本本部国際部長。
日本李登輝友の会常務理事。
在日台湾人の外国人登録証の国籍記載を「中国」から「台湾」に改正する「正名運動」プロジェクトを〇一年六月に発足させた。
前在日台湾同郷会会長。






週刊「木曜コラム」<第45号>2005.09.08    時局心話會代表 山本善心

国旗、国歌と愛国心

   戦後、愛国心という言葉が等閑(なおざり)にされてきた。
愛国心とは“自分の国を愛する”ことである。
人は私を主張する「個」も大切であるが、国を愛するという「公」の心も等しく尊重すべきだ。
 
   今まで愛国心といえば「軍国主義の足音が聞こえる」「右翼の妄言」などといわれ、たちどころに悪者に仕立てられた。
つまり愛国心とは戦前の美徳であり戦後は悪のシンボルとなったのである。
戦時下の「滅私奉公」などまっぴら御免、というわけだ。
 
   戦後の「ゆとり教育」や「一国平和主義」は「個」を重視する教育である。
その結果「個」の欲望追求のためには手段を選ばぬという風潮が社会を支配した。
何でも自分さえよければという風潮は他人の迷惑を気にしないから、「倫理と道徳」を蔑ろにするものだった。
 
日の丸と君が代

   我々は長い間、日本の国旗を掲揚し国歌を歌うことに違和感があった。
私たちは中高生時代、「君が代」は非民主的な歌だ、国家主義だ、軍国主義的な歌だと担任の教師から教えられた。
つまり国旗と国歌は悪の象徴と見なされ、教育の現場で忌避(きひ)されてきたものだ。
 
   これが世界から見ると「世界の常識は日本の非常識だ」と言われるゆえんである。
「愛国心の涵養」と国旗・国歌はどこの国でも精神的支柱として大切にされている。
 
   我が国では日の丸と君が代を否定すると共に、偏向した歴史を学んだ子供たちを世に送り出してきた。
歴史に無知な大人たちが日本罪悪論を前提に外交交渉を行えば、他国に正義があると主張するようになる。
 
   いま、日本には誇りと正義感を失った子供たちがたくさんいる。
やっと文部科学省が重い腰を上げ、学習指導要項の改訂が始まった。
教育現場で「君が代」に関する“歌わない、弾かない、起立しない”の「三ない主義」が姿を消しつつあり、戦後の奇怪な風潮が是正されようとしている。

日の丸はいつ生まれたか

   古く聖徳太子は隋の皇帝に当てた国書で、日本を「日出ずるところ」と表現した。
「日の丸」は太陽をかたどったもので、日本国の象徴であった。
豊臣秀吉や上杉謙信、武田信玄も旗印に掲げたといわれている。
 
   徳川幕府はペルリの来航を機に、異国の船との区別を考えて、日本船は日の丸の旗を掲揚するように定めた。
これは島津斉彬の建議を入れ諸藩に布告された。
文久3年(1863年)8月7日、「御軍艦の儀、御国印白地日の丸」とした。
明治政府は明治3年(1870年)1月27日、太政官布告57号で日の丸を国旗と定めた。
 
   現今、日本人はグローバル化の影響を受けて、「国旗と国歌」が民族を代表するシンボルであることを自然に受け入れるようになった。
自国に誇りを持ち正義感があれば、未来が開かれる。
過去を悪と断定し自虐意識を持てば、未来は閉ざされよう。

 「君が代」はなぜ生まれたか

   勝田吉太郎氏(京都大学名誉教授)は、日本の教育に関する第一人者として活躍された人だ。
我々とは25年来、弊会のシンポジウムや「時局コメンタリー」の執筆者としてお世話になった。
その勝田氏が講演の中で「君が代」がどうして生まれたかについて話されたことがある。
 
   明治2年、イギリスの貴族が日本にやってきて、旧浜御殿の延遼館で歓迎パーティが開かれた。
そこでウィリアム・フェントンという英国の軍楽隊長から「国際的なしきたりにより両国の国歌を最初に演奏したいので、
お宅の国歌の楽譜を見せて頂きたい」と聞かれた。
接待係である薩摩藩の原田宗助はすっかり困惑してしまった。
 
   それは、当時日本には国歌というものがなかったからである。
早速上司に相談したところ「そげんことはおはんらに任せる、よかように取り計らえ」と言われた。
仕方なく薩摩地方の「さざれ石」を取り出し「日本の国歌です」と急遽間に合わせた。
 
   「君が代」の歌詞は今の鹿児島県に古くから伝わる薩摩琵琶の「蓬莱山」という曲の中に収められている。
鹿児島ではめでたいときとか結婚式に歌う。
「君が代」の歌詞は905年に紀貫之らが編纂した『古今和歌集』に収められ、1000年以上も昔にできた古歌であった。
 
   「君が代は千代に八千代に…」は親しい友人や恋人に向かって、いつまでもご幸福とご繁栄をお祈りします、という意味である。
相手の身になって歌われた優しい歌であった。
日教組の先生が言われる軍国主義的な歌ではなく、民主的な歌であった。
 
世界の国歌はどうか

   参考のために、世界の国歌から歌詞の一部を抜き出してみた。
 
〈中  国〉
「起て! 奴隷となるな、民衆我らの血をもて築かん万里の長城、
中華民族今危機にあり、雄叫びを上げよ、戦い起て 起て! 
心合わせ敵に当たらん いざ砲火をおかせ 進め 進め 進めよや」

〈米  国〉
「弾丸降る戦いの庭に 頭上高く翻る 堂々たる星条旗よ」

〈イタリア〉
「剣をとれ 命を捧げん 命捧げん 国のため 剣を捧げん」

   他国の国歌は“軍国主義的、国家主義的” とも言える物騒な歌ばかりだった。
「君が代」は平和のシンボルであり、1000年以上の昔から日本人に愛されてきた平和の歌であった。

歴史観と内政干渉

   日本政府や外務省は土下座外交を続けている。
外務省のチャイナスクールと親中派の政治家たちが過去の歴史観を悪と断定したうえで、中韓の主張を正当化させてきた。
中韓は日本の勝手な歴史解釈を許さないと、教科書問題に文句をつけてくる。
日本側は謝罪と反省を繰り返し「配慮すべきだ」との図式で決着する。
 
  そもそも日本の教科書の内容に口を出すなど非常識千万の話である。
国際慣行によると、他国の教育方針に口を差し挟まないのが基本的な礼儀ではないか。

  世界の常識として、各国には歴史感覚があり、口を出さないことが暗黙の了解になっている。
それをやればお互いにいくらでも文句を言えるからである。
 
心の光を消すな

   「8月1日、清朝政府は軍を派遣して鴨緑江を渡り、朝鮮の平壌に『進駐』した。
日本軍は大軍を動員し平壌を『侵略』し清朝軍を攻撃した」。
清国が朝鮮に軍を投入すれば「進駐」となり、日本だと「侵略」となる。
これが中韓の教科書解釈だ。
 
   今まで、他国からの圧力で自国の歴史を書き換えた、などという話は聞いたことがない。
戦後は米国占領軍の圧力によって歴史を改竄させられたが、あれは占領下での話であった。
日本は中韓の占領下にないので、独立国がそうすれば世界初の記録となり、ギネスブックに載るかもしれない…。
 
   政治に妥協はつきものである。
しかし「教育」は精神の世界に属するものだ。
精神まで外に干渉され、妥協したり曲げたりしてまで、日本人という心の光を消してはならない。


日中の付き合い方

1932年4月、中国福州で日本人教師夫妻が殺害された。

これは収奪を目的とする学生秘密結社の犯行である。

中国側は教師宅の前に中国兵を配置していたが、ある日突然何の前触れもなくいなくなった。

策を講じるまでもなく夫妻は殺害されたのである。
 
  当時日本人の怒りは爆発し、田村総領事は中国当局の役人を呼び「中国側の警備の落ち度で事件が起きた。

この重大な過失に対しご遺族に5万ドルの賠償金を支払え」と強硬に主張した。

しかし中国側には賠償の意思は全くなかった。

 
   それに怒った田村総領事は、厳然たる態度で「我が海軍が数隻こちらに向かっておる、どうするんじゃ」と追いつめた。

中国側の態度は一変し、明け方には5万ドルを現金で持参した。

それ以来、福州では日本人に対する態度が一変した。

あらゆる反日行動がぴたっとやんだ。

福州の日本人は最高の扱いを受け、最も尊敬される外国人になったのである。

 
  この事件は田村総領事の勇気ある決断と実行で決着した。

相手におもねることなく、毅然たる態度で正義を貫けば日中関係が正常に機能する、良き教訓といえまいか。




国際性事評論家DJ宗家の論評

中国、韓国、北朝鮮(特定アジア)の三国は、日本に何を言っても許されると思ってます。

そろそろ、日本も普通の国(主権国家)に成りますから、反日するなら国交断絶を覚悟してしなさい!

これからも反日すれば、日本が何でも謝って言う事を聞き、援助をしてくれると思うなよ、日本が本当に怒ったら怖いぞ!




特定アジア



国際性事評論家DJ宗家の論評
野党議員の福島瑞穂氏(別名、趙春花)や菅直人氏は、短期間で良いから国会議員の身分(権力)を隠して、
自分一人だけで(秘書とか政府役人に世話に成らずに)海外(アジア)に出てみれば「愛国心」を理解出来るよ。

たとえ短期間でも、自分一人(ボロアパートで)で暮らしてみて、自分にイザ問題(事件)が起きた時に最終的に頼りに成るのは、
自分が生まれ育った日本国(政府)のパスポートなんだから、助けてもらうのに「私は愛国者では無い」なんて身勝手な事は言えなくなるよ。


本当は、貴方達が以前言ってた国、「地上の楽園」の地方の村のボロ屋で、1年くらい住んでみれば、危険な愛国者に成る事間違い無し。

尚、もし台湾国で問題が起きても、国民の多数が親日的で、日本語を話せる人もいるから、あまり心配はいりませんし、台湾はアジアでは安全な国ですよ。

危ない国の順序と強姦率



DJ宗家の好きな故宮博物院です。(4回も見学しました)



海外で日本国を見直した話
これは国家差別だと思うけどね、東南アジア諸国の空港(イミグレーション)では、日本の旅券(パスポート)は、結構信用(権威)が有りますよ。
以前行った、フィリピンの空港(入国)でね、DJの前にいた韓国人男性が、フィリピンの空港職員に荷物をネチネチ検査されててね、
DJも同じ韓国人と思ってたらしかったけど、日本の旅券を出したら、急にニコニコして検査もロクにしないでスグに通過できたよ。

あのね、フィリピンでDJ宗家が、ピナイ達に聞いた事なんだけどね、全員のピナイが、「 I hate Korean !」って言ってましたよ。
嘘だと思う人は、フィリピンに行って聞いてごらん、(韓国人の経営してる日本のパブで、フィリピーナに聞いてもダメ)本当だから。



” At last ”
どこの国の国民でも自分が生まれ育った国(故郷)が好きでしょ、それが普通の「愛国心」だと、DJ宗家は思いますよ。
でも、国民の3人に1人が、「国を捨てて海外移住したい」って言う国には、「愛国心」なんて無いですよねえ?
( ̄∀ ̄*) くすくす     ( ̄∀ ̄*) キックキック     ( ̄∀ ̄*) にっこりと



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